大会名は利尻島一周悠遊覧人Ｇ（りしりとういっしゅうゆうゆうらんにんぐ）。語呂合わせ、うまいなぁ～
一周約55㎞を(制限時間10時間)走ります。
朝は3時に目が覚め、宿主に「おにぎり弁当」を作ってもらい宿をあとにしました。
ここからクルマで約30分。
コンビニはあるが、島のためか24時間ではないので前日に必要な飲食物は用意しないといけない。
５時20分集合、集合写真を撮り、６時スタート。
いつもながらウルトラマラソンは殺気立っていないスタートがうれしい。
毎度のことだが、旅行に行くたびにいろんなものを食べてしまうので、本番で走るときはカラダが重い。
10時間という制限時間だから、まずオーバーすることはないが、カロリー消費を努めたいと思う。
20㎞地点までは給水も不要で、２時間で走ってこられた。
場所で言うと沓形港のあたりであろうか。
ここからは退屈な景色になるのはわかっていたので、トイレを済ませてiPodを装着して、給食もいただく。
だんだんとペースは落ち、30㎞地点では３時間20分かかってしまった。
地味に続くアップダウンとギラギラの太陽が体力を奪う。
５㎞おきのエイドで立ち止まり、腹に入れてまた走るのくり返し。
走りながらゲップも出るほどだが、どこか終着地点を設定しないとモチベーションが保てない。
上のような景色は正直いまは見飽きてしまった。
上り坂になったら歩き、平坦になったらまた走るのくり返し。
当然だが、抜きまくられている。
いつしか歩きたいから早く上り坂が見えないかな？と待っている自分がいる。情けない…。
昨日下見したおかげで、あとどれくらい走ればゴールというのもわかるので、ペースもスタミナ配分もつかみやすい。
フルマラソン終着42㎞地点で４時間50分かかってしまった。
あと13㎞か…。
１月に走った100㎞に比べればなんてことないが、やっぱり長く感じる。
45㎞地点でのビューポイント。
あと10㎞。
普通に走れば１時間でいくところだが、もう普通じゃない。
このあたりにも朽ち果ててしまい
看板をつけたままの旅館やレストランなど
けっこう目にする。
10年くらい前の離島ブームでここも騒がれていたのだろう。
リーマンショックや見えぬデフレスパイラルで離島の事業も成り立たなかったのだろう。
そして知床が世界登録遺産になり、旅行者はそちらに流れているとも聞く。
そんなくだらないことを考えながらも、退屈な道のりの距離を稼ぐ。
前後を見渡してもさすがに北海道のでっかいどー。
誰かと話しながら走ろうとも、ランナーが遙か向こうにしかいない。
50㎞過ぎの最後のエイド。
ここから島の中心部に入ってくる。
つまりスタート地点に戻るわけだ。
商店街は坂になっており、さすがにメインストリートは歩くわけには格好がつかない。
じいさん・ばあさんの多い沿道に手を振って応える。
とある食堂前のブラックボードには「ウニ解禁 入荷しました」と書いてある。
ゴールしたら絶対に食べよう。
そう思い、販路を一気に駆け上がった。
時計は12時半すぎていたが、何とかゴールした。
本土のマラソンのように派手な演出は何もない。
しかし、ひとりひとりゴールテープが切れるので少しの感動はある。
