ソフトバンクホークス⚾がすこぶる調子が良いです。
金満球団だからなど、いろいろな意見はあると思いますが、創始者は孫正義 氏です。
孫氏がソフトバンクを立ち上げたばかりの頃の話。
社名にもなってますが、もともとソフトバンクはパソコン ”ソフト” の ”バンク”(宝庫)という意味で作られていて創業当初はソフトの卸会社でした。
まだ全くの無名の頃に孫氏は、当時有名になりつつあったソフト開発会社「ハドソン」に訪問して、こう言いました。
「うちと独占販売契約を結んでください」
「今後ハドソンで開発したソフトは、ソフトバンク以外の会社を通して流通させないでください」
現在のソフトバンクとだったら、独占販売契約を進んで結ぶところはいくらでもあると思います。
なぜなら、ソフトバンクに任せたらバンバン売ってくれることがわかってるから。
でも、当時からしたらリスクしかない提案です。
どこの馬の骨ともわからない、24歳の若造からの独占販売契約の提案。
もちろん、当時のハドソンの社長も専務もすんなり首を縦に振らなかったのですが、ここからが孫正義劇場の始まり。
孫氏は一度や二度断られたくらいで屁とも思いません。
断られること前提で動く。
おそらく、孫氏以外が使ったら大失敗するような口説き文句を使います。
「僕は天才なんです」
たぶん交渉術の教科書からすると、NGにもほどがあるような交渉の仕方です。
相手の意見を聞くとかそんなことレベルではない。
俺は天才だから俺に任せればいい!
目ん玉が飛び出るほど、お前んとこのソフトを売りまくってやる‼
そんなオラオラ系の超肉食男子がごとき、オーラがにじみ出る口説き文句。
最終的にハドソンはこの名もなき若造の提案を呑んで、創業したばかりのソフトバンクとの独占販売契約を結びます。
そしてその後、孫氏は有言実行、ハドソンのソフトをむちゃくちゃ売りまくります。
100歩譲っても「僕は天才なんです」という交渉方法は、ぶっ飛び過ぎていてなんの参考にもならないです。
でも、それほどの自信を持って提案をする、ということはすごく大事なこと。
俺は天才なんだ!俺に任せておけばいい‼
それほどの情熱と自信と確信を持って提案することができたら、100%相手の反応も変わります。
オチは無いですが、個人的には今年新加入の「どすこい」には55HR100打点以上あげてほしいところです。