オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

山岳遭難の一番の原因

国内の山岳での年間の遭難者は3,000人を超えると言われていて、毎日10人近くが遭難してることになります。

遭難の中でも圧倒的に多いのが「道迷い」。

登山コースを外れてしまったり、地図やコンパスを携帯せずに登山したことで、現在位置が分からなくなることによる遭難ですね。

道迷いになる人の多くが「引き返す」ことを躊躇したことによって、遭難にまで至ると言われています。

なんかこの道って違うんじゃないか?と違和感を感じても、今まで頑張って進んできた道を引き返すとなると、これまでの努力が水の泡になってしまう気がして、引き返さずにこのまま突き進もう!と思ってしまうようです。あるあるですね笑…

特に下山をしてる時に道に迷うと、引き返すということはまた山を登ることになるので、余計に引き返すという決断が難しくなるらしいです。

これは典型的なサンクコストバイアス(別称コンコルド効果)によるもの。

ひとは一度時間やエネルギー、お金を投資してしまうと、それが失敗してるとわかった後でもやめることが難しくなってしまう。

山岳での遭難者がそうであるように、引き返すことを躊躇したせいで余計に被害を拡大させてしまい、場合によっては生命の危険を脅かす自体になってしまう。

これは自分も含め経営者として、サンクコストバイアスに囚われずに「勇気ある撤退」を選ぶこともとても大事なことになります。

毎年のことだけれど、厳冬期は来院少なくて危機感はいつもあります。

今の時期だと、冬山事故(バックカントリースキーなど)をニュースで聞くたびに、何かグサッと来るものあります。