オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

舳倉島へ

”へぐら”島と読みます。

私にとって因縁の地です。

odiamemas.hateblo.jp

5年前、欠航で未踏でした。

今回は運良く、本当に運良く、船が出てくれました。

改めて説明すると、輪島港の北へ約50㎞に位置し、面積0.55㎢、島の周囲は約4㎞の本当に小さな島。

一度、Googleマップで確認してみてください。

小さくて見つけられないから。

ある人が言っていました。

石川県を語るならば、以下のことをしてからと。
①白山を登頂すること。
②舳倉島へ渡ること。

ウソかホントか分からない。

フェリーは当日7:30のホームページで出港か欠航か発表する。

近くなら諦めもつくが、今回は前日に飛行機使ってレンタカーもホテルも手配済。

願いは通じたよ('-'*)

3つ折りのパンフレットには『蒼く豊潤な海に浮かぶ海女の島』とキャッチフレーズが。

心が躍るぜ。

船に乗る人は、海釣りとバードウォッチャーが大半を占めますが、私はそのどちらでもない。

ただ、純粋に島一周RUNする。

また後者は渡り鳥のシーズンはオフとなるため、如何にも望遠レンズを持った写真家たちはいなかった。

1日1便の1航海。滞在時間は4時間30分。

輪島発   9:00 ▶10:25 舳倉島着
輪島着  16:25◀15:00 舳倉島発

客船なので、そう大きくはない。

カーフェリーのようなドッシリしたものでないから、結構揺れる。

ネットの小さな画面や備え付けの船内テレビをみても酔うだけ。

素直に目をつぶって寝るのが一番。

『ようこそ…』といった看板なんか、ありません。

だから船をバックに記念撮影。

なんか違和感。

そう、この島には自動車は無く、三輪自転車が足となっている。

日焼けしてしまい、一部雑草に覆われた案内板。

お粗末だが、港にはコレしか案内板は無い。

時計回りに1周RUN。

約20分で港に着く。

クールダウンと観光も含めて、ゆっくりともう1周する。

島の面積に比して、神社など祀るところが多い。

しかも管理や手入れはほぼされておらず、藪の中を進む。

虫除けスプレーは必須です。

日差しが強く、遮るものは何もありません。

当たり前ですが、商店もありません。

ひともほとんどみません。

顔を合わせるのは、船で見た人ばかり、それも数人。

お金を使うところはどこにもないですが、唯一あるのは港の飲料水自販機。

ケルンですね。

山頂や登山路など、道標や記念として石を円錐形に積み上げたものです。

記念だからと持ち帰ったりしたら罰が当たります。

ちょうど昼の放送が始まったので、昼食タイムにします。

ガンガン照りつける日差しの中、足だけ水中に突っ込んで涼をとります。

港にも食堂はありませんから、飲料水を含み本土で購入することはマストです。

帽子、日焼け止めも必須です。

建物だけでポリスマンはいません。

聞くところによれば、ゴールデンウイークと特別な繁忙期しか駐在していないようです。

ある意味、怖いですな。

自分の身は自分で守れ!ってことですね。

島の小中学校です。

が、生徒がいないので休校中。

最後に子どもの声が聞こえた日はいつのことでしょう?

イタズラする輩が多いこともあってか、校舎内は鍵がかかって入れませんでしたが、絵画やトロフィーなど何点か飾ってありました。

そういえば、滞在中に子どもはおろか若い人も見なかったです。

島唯一の医療機関。

半年毎で医師が交代するようです。

奥にある軽自動車が、貴重な島にある唯一のクルマ。

急病人が出たら、ヘリポートまで搬送するためのようです。

診療日誌があります。

hegura.blog60.fc2.com

資料館のようです。

建物で言うと5階の高さで螺旋階段となっています。

土足禁止となっていますが、雨水が入り込んでスリッパは濡れ、至る所にカビが増殖しています。

島の歴史というか、渡り鳥とか記事や写真が並べられており、時間潰しのひとつになります。

最上階から眺めたかったのですが、鍵が掛けられており外には出られませんでした。

まぁ、衛生上、長時間いる場所ではないようです。

無事に本土、輪島港に到着する。

日本海の孤島は、ある意味神秘的でした。

堤防で釣りするひとはおらず、島に着いたらチャーターした船に移って海釣りしていました。

今の季節だと、アジ、石鯛、カレイなどでしょうか。

秋になれば、メバル、ぶり、ヒラマサですね。

舳倉島全体は全長保護区で渡り鳥の休息地、エネルギー補給区となっているので、キャンプはできません。

民宿が2軒だけ。

船の出航率もおよそ50%かな、冬期は30%くらいだろう。

本土に家はあり、事情あって定期的に島の家を掃除や風を入れに来るひとも少なくない。

ただ、この島において現金でのやりとりっていうのが皆無。

ツケ払いというか、島独自のローカルルールがあるのかな。

だって、離島には郵便局くらいは必ずあるものだが、それすら無い。

おっと…石川県を語るには白山も登らないといけないんだ。

登頂したら、またこの件については語ろうと思います。