チケット売り場で何のためらいも無く乗船券を購入。
背を向けてみると、ひとりの男性が電話で宿の人と話をしている。
変な趣味は無いが、偶然に耳に入る。
「波が荒く、往路便は出すみたいだけれど、復路便が出ないみたいだから宿泊キャンセルします」というような内容。
何言ってんだコイツ??
でも、のちに彼の判断が賢明だったことに気づく。
人はこれをAfter THE CARNIVALという。
天気はすこぶる良い。
そして本土には無いジトーっとした湿気が少なく、半袖では寒いくらいの気温。
船(フェリー)が揺れること1時間、焼尻島へ到着。
ここで次の便の船(天売島行き)まで6時間を楽しむ予定でした。
基本は1周約12㎞ランニング、それからレンタサイクルでもう1周…食堂でメシ喰って乗船の予定でした。
アクシデントです!
欠航です。
次の島、天売島で宿泊予定でしたがキャンセル。
宿泊難民は避けたい。
調べると、島には3軒しか泊まるところが無い。
偶然にいまひとつの民宿の前にいる。
もう2軒はここ最近流行りのゲストハウスと料金高めの旅館。
前者はよくある二段ベット食事無しの若者向け、後者はなんか島内では良い噂を聞かないので逆らわずにパスです。
電話より突撃訪問で直談判だ。
あれ?宿主がいない!どこに行っているんだ?
狭い島内、地元の島民がどうした?と聞きはしないが、興味津々な視線を感じる。
ことの顛末を話すと「あの白波みれば分かるでしょ…」と海を指差す「下手したら明日も船は出ないよ」
(^_^;)\(・_・) オイオイ
知床遊覧船のKAZUⅠのこともあってか、国交省もフェリー事業者もピリピリしているようだ。
高速船ならまだしも、クルマや大型荷物を運ぶ定期便はさすがに出すでしょう…と勝手な思い込みは砕かれた。
1~2時間待っただろうか、後期高齢者越えた女性宿主が現れた。
予約もしていないが、宿泊できるか懇願する。
工事の建設作業員も泊まっているが、大丈夫だよと。
1泊2食付きで6,000円。
但し、民宿ですから部屋も料理も期待してはいけません。
気を取り直し、荷物を部屋に下ろし、汗だくのシャツを取り替え、遅めの昼飯を求めに行きます。
食欲も無いほか、食堂も閉まっているのね。
仕方なく島で2軒しか無い商店で、カップラーメンと菓子パンと飲み物を買ってベンチで貪る。
天気はすこぶる良いんですが、風は強く時化気味。
明日は好天になることを祈り(朝7:00にフェリー会社のホームページ更新)民宿の夕食と風呂にする。
宿には、もちろんWi-Fiなんぞありません。
フェリーターミナルにはフリーWi-Fiが飛んでいますので、そこへ行き電波を拾ったらAmazonプライムビデオを数本ダウンロードします。
風が強いせいか、テレビが映らない番組が多いのね。
仕方ありません。
7時には暗くなり、8時には宿主の生活リズムに合わせて真っ暗になります。
テレビはニュースを、タブレットでビデオ鑑賞と眠くなるまで、決して質の良くない布団で過ごします。