ウルトラマラソンは序盤からツッコまないのが基本ですが、それはサブフォー(フルマラソンを4時間以内走破するひと)が語ること。
私のようなひとはそれを真に受けたらいけません。
それこそ関門アウト!です。
亀ですから、ひたすらゆっくり行きたいですが、脚力も持久力も精神力も下降線を辿っています。
制限時間は60㎞を10時間なので、40㎞を5.5時間・20㎞を3.5時間と考え、あとの1時間を貯金というか不測の事態に備える時間に按分しないといけません。
前半は渋滞気味にゆっくりですが、私は力のある前半に行けるところまで走らなければいけません。
終始イーブンペースとはいきませんので・・・。
だんだんと民家の建っているペースが広くなり、山へとコースは繋がります。
桜は本当にきれいでした。
途中のエイドも結構美味しい。
そしてまた桜、桜、桜。
三分の一を過ぎた辺りで名勝「鬼の舌震」。
ここの公園では原則歩きで走ってはいけません。
しかし、もう私は情けなくバテバテ(´・ω・`)
大きな橋も渡って、高さ50㍍くらいはあったかも。
いろんな岩があって風光明媚でしたが、半分も至らないうちに心は折れてしまっています。
もうなんでこんな苦しいことしているんだろう?自問自答。
いろんな風景ばっかりでいまどこを走っているのだろう?どこに向かっているのだろう?とそんなことばっかり。
だから距離も全然伸びなくて、時間だけが過ぎていく。
半分の30㎞が過ぎたところで、おろちループがそびえ立ちます。
4重5重にもなって道路が蜷局を巻いていました。
これをてっぺんまでいって、また降りてくるの?
うわぁ、イヤだなぁ・・・。と思っていると早いランナーとすれ違います。
その数がだんだんと多くなって、これ頂上に着くのいつだろう?と不安がよぎります。
これが「おろちループ」というのでしょうか?
テッペンに着いた頃は日が陰ってきて、ランナーの数も少なくなってとても不安がよぎります。
もう亀仙人も歩いているし・・・。
辺りはもう真っ暗で、懐中電灯をつけて走るも、前も後ろも確認ができない。
本当にこの道でいいんだよな・・・?と4~500㍍おきに道路にペイントしてある矢印に進むも怖くて。
写真も撮るに撮れなくて、ようやくゴール手前1㎞くらいから人影が発見できるようになって嬉しくなってしまった。
なんとか1時間残してゴールはできた。
これで42県を制覇です。