今日は山をいくつか越えねばならないので、コンビニでミネラルウォーターを何本か、そして補給用にカロリーメイトなど買います。
泊まったところは日本で言う旅館のような民泊のようなところで、湯船はもちろん無いのでシャワー。
食事も肉まんのようなものとチーズケーキと何だかよく分からないもの。
そして冷たい飲み物はあまり口にしないようで、朝食にも熱々のお茶が出てきます。
どこのコンビニでも椅子とテーブルが店内にも店外にもあるので、くつろげますが、店内は寒いくらいにクーラーが効いているので外の方が暑くても過ごしやすいです。
まずは壽峠まで行きます。
およそ40㎞くらいですが、標高差500メートル。
押して歩くことも充分考えられます。
ひとつひとつと山を登ります。
ヘアピンカーブの連続なのでキツいです。
それに加えて雨や風です。
当然に押し歩きです。
朝から雲だらけで、しかももの凄い湿気です。
雨とは無縁と思っていただけに、精神的にもすごく重いです。
こんな風景がいくつも見えていい加減うんざりしてきます。
やっと集落らしきものが見えた頃に空が明るく、雨も止んできました。
それしても台湾は本当に野犬が多いです。
山奥にはいないですが、ひとつ集落に入ると首輪もつけず闊歩しています。
おそらく各家で飼ってはいるが、首輪や鎖など繫がない文化なのでしょうか。
できる限り目を合わさないように素通りするしかありません。
中には、猛烈に吠えまくるのいますが、それはきっと「オレの縄張りに何のようだ?」といっている感じなので直ぐに移動すればOKですが、タチの悪いのは群れでいる場合です。
これは本当に運しかないので、何もいない聞こえないふりしてスルーしかありません。
若しくは、ピカピカ光るライトは苦手なようなので昼間でもフロントやリアのライトを点滅していれば追っては来ないようです。
野犬さえいなければ、けっこうスムーズに廻れることと思います。
このあたりから、同じ目的を持ったライダーにビュンビュンと抜かれていきます。
日本人ではないようで、何かを言っては去って行きます。
たぶん「加油」(Jia-You/頑張れよ〜)と言っていると思います。
そんな時は「謝謝」といって親指を立てて笑ってあげます。
ようやくライダーの聖地と呼ばれているような「壽峠鐵馬驛站」に到着です。
いろんなライダーがおり談笑していますが、言葉がわからないのと野犬が寝そべっていることもあり、トイレだけ済ませまたさらに距離を伸ばすことにしました。
登りがあれば下りもあるのは、人生でも同じことですが、あれだけ長い時間かけて登った坂を下っていくのは本当に一瞬のこと。
それでも天然の風を浴びながら下る坂は本当に気持ちが良いです。
あとは海岸を右手に北上するだけです。
今日のゴールは台東県。
あと80㎞くらい走らなければいけません。
雨が止み、ようやく太陽が顔を出しましたが、長くは続かずスコールは時折あるので雨具は脱ぐことができません。
少し遅めの休憩。
肉まんやおでん、ホットドッグも日本と違いコンビニではセルフサービスでひととおり買うものをカゴに入れてから会計です。
環境には厳しいのかゴミとなるレジ袋は求めると1元(日本円で約4円)とられます。
ここで食べていくので必要ありませんでした。
ここで宿泊先を決めてあとはひたすら進むだけとなりました。
景色は良いですが、ひたすら単調であり、集落に入れば野犬が吠えて出迎えるというパターンのくり返しです。
(新)台東駅は比較的新しいためか、周囲にはお店も少ないので、旧台東駅の繁華街に行かねばなりません。
Googleマップ片手に進みますが、ひとつ脇道に入るとゴースト化して恐い雰囲気がありますので、注意しなければなりません。
幹線道路を超え、ようやく宿泊するモーテルまで数㎞です。
台湾の東側を走っているわけですが、西側が市街地で平坦であるのに対して、山岳地帯なので自転車道路も整ってはいないため、本当に怖い思いをしながら走ります。
高架橋でもバス、ダンプ、トラックなどと共有して走らないといけないので、接触しないかヒヤヒヤものです。
また地味に坂が多いので、心がボロボロに折れます。
自然と会話もなくなります。
修行といったところです。
カメラ握る手も疲れブレブレです。
すっかり暗くなってしまい、7時くらいに到着です。
室内は広いですが、バスタブがないので今日もシャワーのみとなりました。
少し寝たいところですが、洗濯と食事をしないといけないので街へ行きます。
といっても繁華街なので、階段降りたら人や車がいっぱいです。
洗濯機を回している間に、フロントのお姉ちゃんから渡されたオススメの店に行きます。
すごい行列で止めようかと思いましたが、私たちが日本人だと分かると、スタッフがこっちに来いと手招き&片言の日本語でメニューを聞いてきます。
周囲を見渡して、アレと同じもの・・・というような感じで注文します。
要は、つゆなしラーメン(油そば)とつゆありラーメン。
それからサイドメニューで何か美味しそうなものを指差して盛ってもらい、drinkを頼みました。
台湾ではウーロン茶や麦茶など頼んでも、なぜか甘いです。
素直にミネラルウオーターとかコーラとか頼んだ方が良いかもしれません。
ちなみにアルコールは置いていませんでした。
店を出てコインランドリーに洗濯物を取りに向かう途中に、また行列の店が・・・。
ちなみに夜市は今日は開催していないため、いつもよりは人は少ないようですが、4〜50人くらい並んでいます。
お昇りさんなので、お腹いっぱいですがテイクアウトで買うことにしました。
でもオススメが分からないので、うしろに並んでいたひとに「どれがオススメなの?」と翻訳アプリでタブレットを見せると、日本人?と聞いてきます。
日本人と分かるととても親切に説明してくれます。
代わりに私が注文してあげるから・・・とお願いしました。
けっこう嬉しいです( ^_^)
でも中身はだいたいは想像していましたが、フライドチキンです。
ケンタッキーと良い勝負です。
やっぱりBeeのようなアルコールがないと、味が重くてしつこいと思います。
翌朝に空気入れとかモーテルのオーナーに借りて、北上しようとした矢先にまた雨がシトシト…。
近所の商店の屋根で雨宿り。
すると「日本人か?」と初老の夫婦から声をかけられる。
これから湾岸線11号通って花漣まで北上すると言ったら、やめておけと言われる。
子供連れてそんな危ない道はやめておけ!
日本と違って接触事故起こしても、ましてあんな山道誰も助けに来ないぞ。
見たところ、ロードバイクじゃないから絶対に苦労する。
大まかな旅程を話したら、悪いことは言わない。
11号はところどころ工事中でトラックもかなりの速度で走っている。
また次の機会にしておけ!この雨は夕方まで続くぞ。
どうしようか迷ったのですが、命あっての旅です。
運良く現地日本人にあったのだから、参考にさせてもらおう。
駅近くのGIANTサイクルセンターまで、初老に導かれ、スタッフとの通訳もしてくれた。
スタッフとしばし話をしている、どうやら私たちをどうさせるのがベストか電話で調べてもらっている。
初老が電車は予約でいっぱいでチケットが取れないようだ。
立席もあるが正直オススメできない。
高速バスもあるが西側と違って本数もなければ、山道だから時間もかかるから観光客には向いていない。
残された選択肢の飛行機にしろ!
なんかスゴい展開になってきた。
人の親切は無碍にできないから、ましてや空港まで乗せていってもらうことから大きく甘えることにしました。
大きな出費でしたが、結局はこれで良かったのかもしれない。
一周どころか半周もできなかったが、すごい親日愛をいただきました。
予定も大幅に狂ったので、宿泊するホテルもキャンセルと新規追加とで大変でした。
結局は首都の台北市内に泊まることにしました。
時間もたくさんあるので、映画「千と千尋の神隠し」の舞台となった観光地「九份」へ行きます。
大きな出費(カードだから分かりにくい)だったのでバスや電車使って行くことにします。
台北駅から忠孝復興駅まで地下鉄MRTの南港線を使って3つ移動します。
SOGOの反対側の道路に行きます。
バス停の位置がWEB記載のと変更になりましたが、近くにそれらしき団体がいるのでそれについていけばいいかもしれません。
「台北1062金瓜石」行きに乗っていきます。
たしか115元だったと思います。子ども料金が75元。面倒なので100元札2枚入れてきました。
高速道路を通るので立って行くことはできません。
定員になると(座席が埋まると)次ので行ってくれと言われます。
バスでもとにかく飛ばします。
一番前の席にふたりで座っていましたが、生きた心地がしないくらいです。
平気で180㎞以上は出ていたと思います。
そして10分も乗っていると車内は冷蔵庫にいるように寒いですので、対策は必要だと思います。
想像はしていたが人間の熱気でスゴいです。
そして蒸し暑いのがプラスされます。
ひととおり見学しようと思いましたが、人間に多さに酔ってしまいます。
写真なんか撮れたものではありません。
ただお腹も空いたので、台湾のソウルフードを買って眺めの良い場所で移動し食べました。
しかしここでも野犬が我が物顔で闊歩したり、道端で暑さでしょうかグロッキーして寝ています。
私は臭豆腐や小籠包に似たもの、ボウズはパイナップルやアイスを食べて人間がいなくなるのを待ちました。
が、減るどころか、たくさん流入してきます。
帰りもバスと電車を乗り継いで帰ることできるのかな?
マズいな、これは早いところ帰らないと帰宅難民となる恐れが・・・。
時計は夜7時をまわり暗くなってきました。
疲れていたこともあり帰りもバスで2時間は考えたくなくなってきた。
電車にしようか?それとも・・・配車アプリを起動するも読めない。
偶然にもTAXIから降りた人がいて、ダメ元で目立つように手を挙げてみました。
観光客と分かるや否や、とりあえず乗れ!というようなジェスチャーを。
白タクかも?でも違ったようで、大勢の観光客から逃れるように乗り込みました。
ここから台北中心部まで約40キロです。
翻訳アプリを起動させようとするも英語で運転手が日本人か?と聞いてきます。
そしてホテルの名前も。
ナビ入力をしている。
近くの駅(1キロ先くらい)なら200元、台北市内なら1200元でどうだ?
別に断る必要もなかったけれど、ダメ元で1000元だったらお願いする、どうだ?と危険な素人の交渉をしてみた。
すると、いいだろう、飛ばすから掴まっていろよ、と返してくれた。
言ってはみるものだ。
運転手の言うとおり、メーターも120mileを振り切って物凄いドライビングテクニックでビックリしました。
しかしよく事故が起きないものだと感心します。
まぁ、乗っている方も怖いのですが。
バスの三分の一の時間、40分弱で帰ってきました。
時計は8時前。
今日はいろんな人に助けられた、感謝!!
Googleで調べて歩いて行けるところの牛肉麺を食べに行きます。
ホテルから割と近いところに長蛇の列が目立ちます。
お昇りさんなので、きっと美味しいのだろうと勝手に判断して並んでみます。
私たちの次の次で営業時間終了でしたのでギリギリセーフでした。
左から
牛肉麺(ピリ辛醤油味)
粉蒸排骨(もち米と豚肉の骨付の蒸し物四川風です。底に敷いてあるサツマイモが格別です)
沢山の小菜(おかずです、カウンターのお姉さんに指差しでもらいます)
牛肉麺(塩味)
飲み物は勝手に冷蔵庫からセルフで持ってきます。
※日本で言うお冷やに変わるものが”熱ーーーいお茶”です。
現地の人は真夏でも熱いお茶を飲んでいます。舌が火傷しますので、止めときました。
並んでいる最中に「牛肉麺 オススメ」と検索したら一発目にココでした。
ラッキーです。以下店舗情報。
●永康牛肉麺
住所:台北市金山南路二段31巷17號
電話:02-2351-1051
営業時間:11:00~21:30
定休日:旧正月
ボウズは速攻に寝ましたが、私はチケット争奪戦です。
帰りは抑えてありますが、することないので早く帰ろうと思ったからです。
ANA修行のおかげでしょうか、国際線プラチナデスクに電話します。
すると8:45発13:00着の便があるという。
片手に電話、片手にタブレットという忙しい自分。
電話予約だと手数料が余計にかかるので、電話と並行しながら予約できるのを確認しながら短距離のビジネスクラスだけどいいや…。
やっと眠れますが、ココから飛行場までのアクセスを考えるといつまでも寝ていられません。
今日は松山機場でしたが明日は桃園機場。
分かりやすく言えば羽田と成田くらいの距離。
ホテルの前から空港行きバスが出るというので待っていましたが、前の停留所から客がいっぱいで、座席がありません。
高速道路を乗っていくので、立席というわけにはいかないのです。
バスなら100元でしたが、客引きのTAXIに頼んであとふたりに声をかけて4人で1000元(ひとり250元)で行きました。
渋滞もあったのでTAXIで良かったのかもしれません。
出発2時間ちょっと前に着きました。
スターアライアンスGOLDのためCHECK-INもビジネスクラス扱いなので早い。
恩恵に初めて肖りました。
決して美味しくはないがラウンジで食事も摂りました。
結局、一周は未踏に終わり、宿題となりました。
下のボウズは来春には中学生。
一緒には無理だろうから、たぶん我のみで行くとなるであろう。
またはバイクでかな…その方が現実的かも。
仙台着ではなく成田着なので帰国後、成田空港のラウンジにて。
お疲れ様Beer!