オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

奈良マラソン2011

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当日は5時に目が覚めた。
朝食は6時にホテルで済ませる。
相変わらず子供らは箸が進まない。
私はガッツリ食べて栄養満タン状態にしないといけません。
心配していた天気も雨でないが、快晴でもない曇りの天気。
気温も決して高いとは言えず、東京と同じくらい。
ひょっとしたら宮城と同じくらいかもしれない。
案の定に目的地までの混雑は必至であり、バスを乗り継ぐも昨日の倍以上の時間がかかった。
到着後に荷物置き場を確保したいも、体育館内はすし詰め状態。
しかし座布団やら毛布やら持ってきてしまっているので、どこかに陣取らないといけない。
そうこうしている間に時は過ぎ、トイレも行かなくてはならず、スタートの5分前にやっと任意の列の割り込んではいる(反則です(×_×)
本当は競技場の芝生にテントを張る予定もあったのですが、何せ寒いので建物の中にいた方が暖かいのです。

スタートから5㎞過ぎまで緩やかな坂を下る。
ここでスピードを出してしまうと後が恐いですが、流れに逆らっては危険なのでグイグイと押されるようにいつもより速いペース(㎞/4’15くらい)で走る。
5㎞地点で22分です。
これは私にとってはハイペースです。
間違いなく後半に潰れると分かります。
当然のごとく第1折り返し地点(20㎞あたり)でペースダウン。
歩きはしないが、ペースが落ちてしまう(㎞/6’00くらい)
第2折り返し(25㎞あたり)では完全に足は止まり、給食のぜんざいをいただく。
そこからは早くも歩いたり走ったりの繰り返し。
加えて登り坂であるために、余力は殆ど無くガス欠状態で抜かれまくり。
誰のせいでもなく自分のせいである。
完全なペース配分の間違えです。
それでも歩いていたら汗がだんだん乾いてきて冷たくなり全身を冷やしてくる。
それに加え、給水で多分に摂取したせいかトイレにも行きたくなる。
先月の神戸では35㎞過ぎでトイレに行ったが、今回は早くも25㎞過ぎで行きたくなる。
別に我慢することはないが、足が完全に止まってしまい動き出すのに大変なのを知っているから極力トイレには行きたくはなかった。
しかし今回は違う痛さである。
下痢に襲われてしまった。
しかも走る振動で肛門括約筋が緩む。
仕方なく足が痛いわけでもないが、歩く自分は情けなく映った。
公衆トイレまでどうしても間に合わなく、沿道の応援のひとに恥を忍んでトイレを借りることにした。
とてもスッキリした爽快感だが、まだ出るぞという感じも大いにあった。
そんな腹の具合の葛藤が10分以上も続いた。
そうしているうちに目標の4時間30分はおろか、5時間も危なくなってきた。
時計をみるとオート機能が働き、タイム計測が解除されてしまっている。
10分以上も動いていないのだから当たり前である。
これでいまのペースもわからなくなった。
それでも何とか走らなければならない。
太陽も顔を隠し、代わりに北風が強くなってきた。
ついさきほど腹の物を全部出し切ったのではないかと思うくらいでたが、またトイレに行きたくなる。
さすがにこれ以上走るのはきつい。
「リタイア」の4文字が初めて浮かぶもそれだけは何とか避けたかった。
ここから歩いても制限時間内には大丈夫のはず。
次のトイレまでの2㎞、情けなくも歩く。
案の定にトイレ待ちに3分ほど。
お借りした民家のトイレとは違い簡易トイレであるから和式である。
ピチピチのロングタイツを脱ぐのが本当に大変である。
座って出てくるのは液体状のもので固体は出てこない。
完全な腹下しである。
昨夜からレース朝までに飲んだ冷たい物が脳味噌で並んでいる。
暑い日ならともかくコカコーラゼロ2リットルなんか飲まなければよかった。
悔やんでも悔やみきれない。
ここでも10分以上動けなかった。
情けない(>_<)ゞいい大人が自己管理できずに腹下しなんて悲しすぎる(+_;)
それでも何とか気持ちは折れずに距離は35㎞までふんばって足を前へ前へ出す。
至る給水所では水分は一切取らず、チョコや飴などに手を伸ばし口に入れた。

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それでも40㎞まで止まらずに走った。
その時点で4時間50分であった。
あと2㎞と少し、頑張れば5時間切れるかな?
とそんな甘えは通用しなかった。
スタート時に下り坂だったので当然に帰りは登り坂であるから、ペースは落ちてしまう。
それでも何とか止まらずに走ってゴールイン。
向かった先はトイレである。
完全な準備不足であると同時に冬のマラソンに嫌悪を抱いた。
何とも苦い経験をした奈良マラソン2011であった。

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