オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

千歳JAL国際マラソン

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早く寝たことと、緊張のためか4時に起床。
本日の荷造りやゼッケン付け、そして食事など済ませ6時にホテルを後にする。
7時前には会場についたが、すでに駐車場は半分くらい埋まりアリーナ内にも荷物など場所取りが始まっていた。
昨日の天気は嘘のように雲ひとつない快晴。
しかも風もなければ気温も7時現在で17℃を指している。
悩んだのだが北海道は寒いというイメージが強いので、インナーは長袖のままとした。
今年はオリジナルTシャツを作ったので、これを着て走ることに。
友人も子供もおそろいです。
3㎞・10㎞・ハーフ・フルと併せても1万人規模だったので、那覇のような大混雑はなかったです。
スタート1時間前、帰りはきっとヘロヘロだから写真は無理なので撮ってしまいます。

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10時10分にフルはスタート。
今日はあくまでイーブンペース(1㎞=7分)でと決めている。
単純計算すると7分が42個分だから296分で最後の195mはダッシュで45秒くらい。
そうすると単純に5時間は切れる。
しかしそれも机上の空論である。
スタート地点はほぼ最後方から。
急ぐ必要もないから、たとえ抜かれまくっても後半は抜いてやるという考え。
号砲から5分くらいのロスでスタート地点を通過。
いつもは大体のところ10㎞を60分くらいかけて走るので、私が言うのも烏滸がましいが遅いペース。
しかし体力温存のため省エネ走行で20㎞地点まで機械のように140分で走っていった。
その頃に喉が渇きはじめ、腰にベルトに巻いて携帯しているBAAMを初めて補給する。
折り返しは23㎞地点。
行きはただひたすらの未舗装道路の登り道。
問題は帰りであった。
何だか足がこわばる。
下りに自然とスピードがのってしまい、これは転倒したら下は砂利道だし大けがする。
無理にスピードを殺したら、25㎞あたりより膝からふくらはぎにかけて違和感が襲ってきた。
当然スピードというか死守してきたペースも乱れ、焦りも生じ喉も異様に渇き始めてきた。

<そのころ何やらボウズは表彰台へ…>

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今日はCW-Xのロングタイツに短パン。上衣は長袖のインナーにオリジナルTシャツ(速乾用)、ウエストバックにガムとiPod nano、ボトルに補助食を入れての装備で臨んだ。


終わってみれば風もなく暑い時間を過ごしたので、初夏の北海道といえどインナーとタイツも短いので良かったのかもしれない。
ボトルは重いも正解だった。
当然に給水所は大混雑して特に5㎞・10㎞地点では並んで止まって飲まないといけない始末。
おまけに地面は雨でもないのにドロドロで転倒の恐れありで危険極まりない。


う~んと早くに通過できるのなら、全くもって問題ないのだが市民ランナーレベルであれば、できれば避けて通りたい。
そうなればボトルは携帯して少しでも枯渇を感じたら口に含む方が良いかもしれない。
残り少なくなったと感じたら、半分過ぎた給水所からは人は少なくなるので、ボトルを差し出して「コレに入れてください」と頼んでみたのが結果的にも良かった。


ただタイムは遅いと給水も少なかったり、常温の飲料になる。
人肌温度のアミノバリューは甘ったるいだけで美味しくも何でもなかった。
やはり後半は冷えているミネラルウォーターで良いのかもしれない。
iPodは本当は無くても良かったのだが、5時間もモチベーションを保つのは前回の那覇では難しく、今回は原生林を走ることから絶対に飽きるだろうと思い聞きながら走った。
そして帽子とサングラスは必携だと思う。
思った以上に日差しは体力を奪います。
ガムを噛んで走るというのは自分にとって集中力を切らさないグッズ。
話しは戻って25㎞以降の地点。


このレースでは3つの関門がある。
折り返し地点、36㎞地点、39㎞地点。
それぞれ号砲から3時間、5時間、5時間半の制限時間である。


時間アウトは大丈夫であるが、今回のテーマ「㎞/7分イーブンペース」が守れなくなってきた。
明らかにスタミナ不足であろう。
普段からもアップダウンのコースは走っているので苦は無いはずである。
しかし、今回のような行きは折り返しまでアップのみ、帰りはダウンのみというは今考えると経験したこと無かったであろう。
張りつめたふくらはぎは悲鳴をあげていた。
こうなると走り方を変えるしかなくなる。
小刻みにすり足で走るように、距離をかせぐことが負担がかからないようだった。
しかしそれもいつしか苦しくなる。


喉の渇きもMAXになり、5㎞おきの給水所では足も止まりボトル満タンに給水してもらうハメになる。
足が止まってしまうと、なかなか走れなくなる。この時は30㎞地点。
やはりここから壁なのか?
後ろからも抜かれるしで、焦りも隠しきれない。
それでも前にいる集団は4分の3はほぼ歩いている光景。
早歩きでもそう大差のないスピードであったので、同じ歩くでも大きく手を振って足を一歩一歩前へ前へと出す。
それも苦しくなれば、すり足で走る。
そしてたまには走って頑張ってみる。
それの繰り返しとなってきた。
不思議とトイレに行きたいとは思わなかった。
体は動いているが、目は時折つぶっている自分がわかった。
もう気力だけでゴールを目指していると確信できる。
いろいろと崩れてきたので「完走」という目標しか出てこなくなった。
残念だが今回も5時間は切れそうにないとわかると悔しいが、とにかく早くゴールしたかった。
1㎞はおろか100メートルもすっごく長く感じる。
明らかにスタミナ不足。
へろへろになり30㎞以降のペースは㎞あたり8~9分というペース。
それでも100人くらい抜いたので、関門アウトのひともいたのであろう。
きっとカメラマンによる写真でも、物凄い顔して走っているのであるのが目に浮かぶ。
iPodの音楽もやはり飽きてきて耳障りになる。
何故と思うが、おそらくbpm170あたりのテンポの曲を5時間近く聴いていると、イライラしてくるのだろうと思う。
集中力というものはフルマラソンにもあるもので、やはり2~3時間が限度なのかもしれない。
飲んだものが全て汗となって体内から溢れ出てきて、最後のエイドではパンやバナナなど給食も配られていたが、腹はタプンタプンで固形物は入らなかった。
というよりも食べ物よりも飲み水の方が欲求が私の場合は高かったのかもしれない。
35㎞と40㎞地点で補給しようとしたパワーバー(液状)も走行中で無くなってしまった水代わりに立て続けに37㎞あたりでチュルチュル吸っていた。

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40㎞地点過ぎからは本当に長かった。
あと1㎞…あと800M…あと300Mなどと標識でるが、本当に長く感じた。
最後に待ち受けた「FINISH」にいた子供の存在が目に入った途端、ほんの数十メートルダッシュした。
前回の那覇よりはタイムは短縮できたが、やはり完全燃焼には至らなかった。

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かなり遅いゴールだったために、アリーナ会場はほとんど人はいません。
空腹というわけでもなかったが、サービスのじゃがバターを食べるも半分も口に入らず残してしまった。
とにかく膝と股が痛かった。
着替えはそれは大変であり、30分くらいかかってしまった。
少し寂しい会場をあとにして、駐車場近くの温泉に浸かる。
これは至福のひとときである。
このまましばらくぬるま湯に浸かって寝たいところであるが、予約した函館のホテルに戻らないといけない。
到着後はグッタリ(-_-)zzz
これはこれで良い思い出でした(^0^)