少し前にIKEAに行きました。
年度末だったせいもあって、メチャクチャ混雑していました。
ところで「IKEA効果」という言葉を聞いたことありますか?
「手間をかけることで愛着が強まる」という行動心理のことで、予め組み立てられた家具よりも「自分で」組み立てた家具のほうがより高い価値を感じるというものです。
自分で料理を作ったり、自分で野菜を育てたりすると、より美味しく感じる効果に似ています。
IKEAは家具をお客さんに組み立ててもらうことにより、製造コストを削減したうえに商品の価値をさらに高く感じてもらうことができている。
因みにこの「手間をかける」ことによって価値を高める効果は、ホットケーキミックスにも使われています。
ホットケーキミックスは発売当初はあまり売れ行きがよくありませんでした。
あまりにも簡単に作れてしまうので、作ったホットケーキに対して価値を感じることができなかったことが原因と言われています。
メーカーが敢えて、卵を自分で追加するという面倒なプロセスを加えたところ、劇的に売れ行きが伸びたんと聞いています。
手間をかけて作る必要があるホットケーキミックスは、より高い価値を感じてもらうことができるようになったということです。
矛盾してるようですが手間を増やして、作業をより困難にさせることで商品やサービスの価値が高まることがある。
「労力」が逆に顧客満足度を高めることがあることを理解しておくと、新しいサービスや商品の開発のヒントになりそうです。