多くのサイトや書籍などで、国家資格ランキングを定めているがどれが本当なのだろう?
まずは、単純に試験の合格率では判断できないことを知っていただきたい。
国は国家資格の難易度を具体的に示しています。
国家資格とは
国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明されるもの。
国家資格は法律で設けられている規制の種類により,次のように分類できる。
- 業務独占資格
- 名称独占資格
- 設置義務資格
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業務独占資格
有資格者以外が携わることを禁じられている業務を独占的に行うことができる資格
例)医師・看護師・薬剤師・弁護士・公認会計士・建築士 など
国民の生命、健康、財産などを守ることにつながる業務について、国が責任を持って一定の基準を定め、一定の水準以上の知識・技術を修得していることを国又は都道府県が確認する必要があるものを指す。
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名称独占資格
有資格者以外はその名称を用いて業務を行うことが認められていない資格
例)保育士・社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士 など
一定の水準以上の知識・技術を有する者に対して資格を付与することによって、有資格者の提供する業務の質を担保する必要があるものを指す。
有資格者以外の者に対して、当該資格の名称を用いて業務を行うことを禁ずることにより、事業主や利用者等にとって質の高い者の選択が容易となる。
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設置業務資格
特定の事業を行う際に法律で設置が義務づけられている資格
例)衛生管理者・放射線取扱主任者 など
一定の研修を受けた者などに対して資格を付与することにより、危険を伴う業務などを的確に処理する必要があるものを指す。
日本が定めた国家資格ランキング
国が具体的に示された基準は、次の2つしか存在しない。
- 登録免許税の金額
- 厚生労働大臣が定める高度の専門知識等を有する者※ランキングにおいて「〇」をつけている
そして、あとひとつ参考になる資料として5年までの契約が認められる高度の専門的知識等を有する者として厚生労働大臣が定める基準があります。
ここに掲げている国家資格は次の12の資格となっている。
- 公認会計士
- 医師
- 歯科医師
- 獣医師
- 弁護士
- 一級建築士
- 税理士
- 薬剤師
- 社会保険労務士
- 不動産鑑定士
- 技術士
- 弁理士
※ランキング内の順位は順不同。
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最難関国家資格
登録免許税の金額が60,000円かつ厚生労働大臣が定める高度の専門知識等を有する者
- 医師〇
- 歯科医師〇
- 弁護士〇
- 弁理士〇
- 公認会計士〇
- 税理士〇
- 不動産鑑定士〇
- 一級建築士〇
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かなり難関国家資格その1
登録免許税の金額が30,000円かつ厚生労働大臣が定める高度の専門知識等を有する者
- 技術士〇
- 獣医師〇
- 薬剤師〇
- 社会保険労務士〇
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かなり難関国家資格その2
厚生労働大臣が定める高度の専門知識等を有する者
- 中小企業診断士〇
- 高度情報処理技術者〇
- アクチュアリー〇
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難関国家資格
登録免許税の金額が30,000円- 司法書士
- 行政書士
- 土地家屋調査士
- 海事代理士
- 測量士
- 環境計量士
- 一般計量士
- 第1種作業環境測定士
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やや難関国家資格
登録免許税の金額が15,000円
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 管理栄養士
- 技術士補
- 測量士補
- 第2種作業環境測定士
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普通難易度の国家資格
登録免許税の金額が9,000円
- 保健師
- 看護師
- 助産師
- 診療放射線技師
- 臨床検査技師
- 作業療法士
- 理学療法士
- 視能訓練士
- 言語聴覚士
- 臨床工学技士
- 義肢装具士
- 歯科衛生士
- 救急救命士
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師
- きゅう師
- 柔道整復師
- 介護福祉士
- マンション管理士
- 美容師
- 理容師
今年大学卒業した♀が、やや難関国家資格に合格しました。
15,000円の登録免許税を納めることになります。