1972年12月29日に痛ましい事故が起こりました。
イースタン航空の401便がフロリダの公園に墜落して、100名以上の死者が出た事故です。
のちの調査では、機体には何も問題がなかったことが判明しました。
何が原因だったのか?
着陸態勢に入ったときに、車輪が降りたことを示す緑ランプが点灯していませんでした。
調べたところ、車輪は問題なく降りている。
問題はランプの球切れであることがわかりました。
車輪は問題なく降りていたので、気にせずに着陸の準備を続ければよかったのですが、ランプの電球を直そうとしてそれに気を取られて、そのまま高度が下がり続けてしまいます。
操縦士たちが気づいたときには、もう高度を元に戻すことはできず401便はそのまま墜落してしまいました。
目の前のとても小さなトラブルに気を取られてしまったせいで、大きな問題を見逃して悲劇が起きてしまいました。
これは他人事として済ますことのできない問題です。
目の前の些末なことに追われてしまい、本当に大事なことを犠牲にしてしまうというのは、誰もが経験していることでもあると思います。
家族との良好な関係、身体と心の健康、顧客との関係性、事業への長期的な投資など。
些末なことに囚われてしまい、これらの本当に大事なことを犠牲にしてしまう。
近視眼的になってしまうと、物事の対局を捉えることは難しくなります。
たまには日常業務から一歩距離をとり、いまの自分にとって本当に大事なことが何か?些末なことによって、大切なことが犠牲にされてないか?
年末年始と割と大きな休みを迎えるにあたって、こういったことを考えてみるのはとても価値があることなんじゃないかな…と個人的に思います。