オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

フライト

凄腕だが、アル中(薬物含む)のパイロットが起こした墜落事故のストーリー。

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旅客機が上下さかさまになって飛ぶ背面飛行シーンが映し出された予告に、いったいどんなわけでそんな曲芸を演じることになるのか知りたく観た。
ベテランのパイロット・ウィトカーアトランタ行きの飛行機に酷い睡眠不足状態で搭乗。
嵐の乱気流を見事突破してホッとするのもつかの間、今度は尾翼とエンジンのトラブル発生によって機体が制御不能となり、どんどん降下していく。
そんな緊急事態であるが、長年の経験から培われた優れた操縦技術と勘とによって乗り越え、なんとか草原に不時着でき、犠牲者はわずか6名で済んだ。
本来ならばウィトカーは英雄となるはずであったが…。
直後の検査でアルコールと覚醒剤が検出されてしまい、一転して窮地に立たされ、事調委(運輸安全委員会公聴会)において証言するまでの葛藤を描いている。
>???な点<
・主人公黒人機長のウィトカーの下には、白人の副操縦士が、またウィトカー側の弁護士として黒人のヒューが就いており、アメリカにおける人種問題はこの物語では存在しないのか。
・コカインが常習的に扱われている。主人公はアル中だが、コカインは軽視されているのか。
>見所<
飛行機が草原に不時着するまでの緊迫する機内の様子を生き生きと描き出した前半ではないか。