オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

演歌歌手の戦略

「歌手の小金沢君」と親しまれていた演歌歌手:小金沢昇司氏が過日に逝去されました。

歌唱力も高いですが、のど薬CMで一躍有名になりました。

さて演歌歌手繋がりでの話ですが、紅白に出るような一部のトップの演歌歌手を除いて、演歌歌手ってあまりテレビに出演することって基本ないです。

音楽番組に出るのは、やはり基本的にポップスのアーティストばかり。

オリコンのチャートでも上位を占めるのはポップスばっかりで、演歌がランクインしてるのは大泉さんの「孫」くらいしか記憶にありません。

ただ、演歌歌手はポップスのアーティストと違って大きな特徴があります。

それは息が長いってこと。

ポップスのアーティストの場合1曲、大ヒットしてもその後にヒット曲が出ずにそのまま解散⇒引退というケースってすごくたくさんありますが、演歌歌手の場合そういうことがほとんどないです。

演歌の世界で通説となっているのが
「3000人と握手したら一生食っていける」というもの。

テレビで露出しなくても、オリコンにランクインするような大ヒット曲を出さなくても、彼らは直接会って握手することで絶対的な親近感を武器にしています。

しかも、よくあるベルトコンベア式の握手ではありません。

一人ひとりの目を見て、まるで古い友人や家族かのように接していきます。

まるで政治家のアレですね。

握手をしてもらった3000人の方々は、その演歌歌手が曲を出すたびにCDを買ってくれるわけです。

コンサートで武道館を満員にできなくても、3000人の親近感を持ったファンがいたら一生食べていける。

ポップスの王道とは異なるおもしろい戦略です。

ちなみに、それをポップスに持ち込んで無双したのがご存知のAKBグループ。

握手会はグループの代名詞にもなってます※こういったご時世なので、今はできませんけれど…

その結果、AKBグループはヒットランキングをほぼ独占してました。

とにかく「親近感」というのはとても重要な武器になるということ。

真似したくてもなかなかできないな笑