台湾のろうあ学校で実際に起こった性的暴行事件をモチーフにした社会派ドラマ。
同級生の少女が性暴力(日常化されたレイプ)を受けている現場に遭遇した少年が、教師とともに彼女を救おうと翻弄するも、そこにはいくつも壁があり、また主犯格の加害者クソガキもまた被害者であった。
実話であるも地名や人名はもちろんフィクション。
生半可気持ちで観ない方が良いかも。
とても重く、誰も救われなく、本当に胸糞悪い作品。
こういう展開になるな~というのが想像できますが、観ていてやりきれない。
上映劇場が少なく、東北地方でココだけ。
もっと社会的にも知らされべきではないの?と感じずにいられませんでした。
味方でなければならない同性♀教師には相手もされず、言っても仕方の無いこと、むしろ先生に言いつけたことがバレると虐められる。
彼が動かなかったらホントどうなっていたのだろう?
ろうあ者は声が出せないから、出しても届きにくいから、きっと多くの性被害があるのだろうか?分からないけれど…。
祖父母に育てられいる彼女はろうあ者の扱いが分からない理由から、学校に入るまではずっと部屋に監禁されていました。
そして声をあげなかったのは「部屋に監禁されるよりは、レイプされても同級生がいる学校に行きたかった」からという理由。
レイプよりも外の世界で孤独になるほうがよっぽど怖いと言う。
結局はこのままでは何も変わらないと、行動力と理解ある教師が事件をマスコミにリークして、教え子に手を出していた先生や隠蔽していた校長らは懲戒解雇となるが、物語の最後に、別のクソガキが再び事件を起こしそうな嫌な余韻を残す結末がエグい。