隣国韓国でも近年深刻化している振り込み詐欺を扱った作品。
もう余計な序章はなく、最初っからぶっ飛んでいます。
一市民として詐欺にあって全てを奪われた男と、騙される方が悪いと高笑いをする全てを奪った男の対決が単純に面白いし、ハラハラドキドキする。
日本ではいろんなシナリオで振り込み詐欺の事件を耳にするが、韓国では更にハイレベルな感じが受ける。
事実、主人公のピョン・ヨハンも振り込み詐欺の電話はよく受けると吐露していたほど。
被害者の動揺や心理的パニックを誘うシナリオに加えて、携帯電話の偽装番号など巧妙に仕組まれた手口でお金を振り込ませる、知能犯の振り込み詐欺。
これはホントに起こっていそう、または近い将来あり得るんじゃないか?とも思わせるので、平民の自分でも怖くなってくる。
勧善懲悪のストーリーですが、強盗のように力でお金を奪うのではないから、とてもタチが悪い。
大金を奪い取られる被害者の哀しみや絶望感もとてもリアルに描かれており、犯人への怒りが沸き上がるのと同時に、これが現実という怖さを感じずにはいられなくなる。
声だけでお金を奪い取る恐ろしい罠。
これは振り込み詐欺の警告して観ておくべき。