オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

NAHAマラソン

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那覇にて12月5日に初めてのフルマラソン参加、そして辛くも完走。

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今年から定員制を設けたことから、かなりの人気がある大会であることは知っていた。
その数は最終エントリー数で26000人。
当日に走ったのは23000人くらいというが、それでもかなりの人数でした。
ゼッケンの前にはアルファベット文字があり、Aから順に前のスタート。
自己申告制で最後はJまであるが、私はH組からのスタート。
約20000人あたりくらいであろう。
制限時間は6時間15分。
もちろんこれはグロスタイムでのこと。
ということは5時間30分くらいみないといけない。
事実スタート位置を通り過ぎるまで25分かかった。
何もかも初めての体験。

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今まではそれこそ多くても3000人くらいの大会しか経験がない。
いくらかのロスといっても数分であったので気にはしなかった。
しかし今回の25分というのはさすがに焦った。
そして毎年の完走率をみても70%前後という数字。
大雑把に考えてみても4~5000人の人間はリタイアというか、撤収?
そしてこの位置にいる私は大いに可能性があるということ?
それでもスタートしてしまったのだから、あとはとにかく走るだけ。


抑えて走ってはみたけれど、ペースが乱れているのがわかる。
ほとんど早歩きの団子状態が国際通り過ぎても続く。
普段は10㎞過ぎまで給水は取らないのだが、早くも5㎞地点の給水地点で渋滞。
何で?そこは給水所で水を補給するために長蛇の列。


たまたま左側を走っていたので、自分はいらなかったが紙コップをとってしまった
そこで時計を見てビックリした。
ヤバィ…10時まわってるよヾ(℃゜)々
このままこの集団にいたら関門でアウトの確率はかなり高いです。
まずはペースを少しずつあげて、なるべく右側に寄って走ります。
それにしても沿道の声援とエイドの数は物凄いです。
出された物すべて口にしたら、それこそ走れません。
それでも10㎞あたりまではトロトロのペースです。
この時点で10時半。あと11㎞で最初の関門です。
12時15分まで制限時間には余裕のようです。
しばらくすると後方から地響きが聞こえます(^◇^;)


「フレー!フレー!フレ!フレ!ゴーヤ~♪」
「イチ・ゴーヤ ニ・ゴーヤ サン・ゴーヤ シ・ゴーヤ~♪」
何だ?と振り返ると沖縄県警OPAとプリントされた集団が14~5人。
掛け声をかけて、それこそパトカーなど緊急車両のように集団を割って走ります。
噂には聞いていましたが、何とも恐ろしかった(メ-_-)
やや焦りながらも、道路は細く登り坂も多い道を、足は止めずに走りました。


中間地点の平和祈念公園には11時40分くらいに通過。
あとは下り坂やフラットがほとんどです。
30㎞地点で限界であったトイレを済ませました。
ところがこれで緊張感が途切れたのか、それともマラソンの壁というべきか。
一度止まってしまったら、足がなかなか動かない。
走っても膝がガクガクして、また歩き出してしまう。
加えて喉がとても渇き、2~300M進んでは沿道の給水をいただくという繰り返し。


それが第2関門の阿波根交差点(33.1km地点)まで続いた。
一応4時間台でのゴールを目標としていましたが、
スタートから狂ったので完走に切り替えていました。
でも今はそれすら危ない…>_<…そう思えましたこの時は。
何でこんな孤独なことを、苦しいことしているんだ俺は…
絶対やるものか…そんな思いが強くなり、リタイヤという考えも浮かんだ。
何せ足がもう前に出ない。
そこで思い切って時間にしたら2~3分だったか。
道路脇の駐車スペースで寝てしまった。


そうしたら今日のためにしてきたことが、走馬燈のように甦ってきた。
「やっぱり走ろう!」
そう思い、自販機で買ったコカコーラゼロ350ml缶を一気に飲み干した。
とにかく止まらず走ろう、そう心に誓った。
しかし周りをみていると殆どの人間が歩いている。
群集心理は恐ろしく、それにつられそうだったが、走った。
しかしひとの多さで思うように前には進めない。
もっと端によれよ!口から何度言おうと思ったことか。
それでも沿道からは「ガンバレ!」「あきらめるな!」など応援が物凄い。
これが大きな後押しになったであろう。
前方の数㎞先まで人の渋滞が見える。
あまり先をみると嫌になってくいるので、自然とターゲットをみつけては追い越すの繰り返し。
何とか40㎞地点のジャスコ那覇店前まで来た。


あと2㎞。
正直、それが長かった。
ゴールの奥武山公園のトラック一周はそれはきつかった。
完走証とメダルを手にしたとき、不思議とそれまで抱いていたマラソンの嫌悪感がなくなった。

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あ~もう終わっちゃったのか。そんな感じであった。
初めてのフルマラソンは那覇で良かったと心底思った。
おそらく余所の土地であったら、志半ばで止めていたかもしれない。
それほど素晴らしい環境であった。
また私なりにもいくつか勉強になることもあった。
それにしても沖縄という土地柄、好きです。

もう少し力をつけて挑戦したいと思います。

テントを持っていきました。

その中で子どもたちは待機していてくれました。

もちろんお金は数千円持たせましたが、ジュースとたこ焼きくらいしか買わなかったそうな。

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さぞ暑く退屈だったでしょう。