オーストラリア史上最悪の無差別銃乱射事件を映画化したもの。
作品名「二トラム」は主人公マーティン・ブライアントが周囲から蔑称されバカにされていたもの。
1996年オーストラリアのタスマニア島で死者35人負傷者15人も出した実話。
これを機に豪州では政府が50万挺以上の銃を買い取ったといわれたが、四半世紀経った今ではそれ以上の銃の売買が行われているという。
被害者家族はもちろん、生存者の尊重も含め、実際の大量殺人シーンは描かれていない。
観光しか主な産業の無い閉鎖的なコミュニティで、両親と暮らす青年が事件に至るまでを描いている。
まぁ、今で言うチョット関わったらいけない危ないひとが起こした事件。
そこに至るまでの半生を映画化したもの。
主人公を演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズの演技がまた素晴らしい。
見終えて「あぁ…こういう人に自分は声をかけなかったなぁ」「話しかけられたら助かったかも」と思うようになった。