朝５時スタートなので、２時に起きてシャワーを浴び、３時にホテルの食事をとる。
経験したことない長丁場であるから、腹持ちのいいものをたっぷりと摂取する。
宮古島といえども朝は寒い。
というか天気予報と反して雨は降ってはいないが、風は強いので１７度といっても実際は１２～３度のようである。
スタートすると道路は全く見えず、所々の街頭とスタッフ設営のライトだけが頼り。
リピーターはヘッドライト装着して参加している。次は私も持っていこうと思った。
コースはこちら。
来間島へむかう橋の強風は強く、少しくじけそうになったが、まだ先は長いので心は折れなかった。
そしてなんとか日の出は雨も降らずに見ることができた。
宮古空港あたりを通過したときに、雨がポツポツと降ってきたが気にはならなかった。
最初の難関は池間島へ渡ってから島内一周であった。
地味にアップダウンがあり、途中のフルマラソン地点ではかなりバテていた。
そして池間島からの復路の橋は、いくら走っても進んでくれないようでかなりの向かい風であった。
当然ただ走っても体力を消耗してしまうので、初めてここから歩いてしまった。
強風は橋を終えても強くなり、雨も時折に大きな粒を頬を叩く。
目安では中間レストステーション地点で遅くても６時間で到着しようと考えていた。
誤算であり、到着したのは５０㎞の部のランナーがスタートした２０分後であった。
雨でずぶ濡れであったので用意しておいた、予備のシューズと靴下、アンダーウエアも取り替えた。
何を食べたか覚えていないが、配られていた物を並んで食べて休む間もなく出発した。
ここにいたのは約10分くらい。
結局、トイレにも寄ったのでここを出たのは、午前11時40分だったと思う。
完走の黄色信号が出てきた。
やがて雨は本降りとなり、容赦なく体に突いてくる。
そして風も強くなり、駐車している車も動き出すような感じである。
ここで走っていることに疑問も生じてくる。心が折れてしまっています。
でも何人か話しかけられて、自分だけが辛いのではないと当たり前だが気づく。
比嘉ロードパークの海抜100Mくらいの坂がかなりつらく、ここまでくると電柱3本分走ったら1本は歩くといったマイルールをつくって前へとにかく進んだ。
言い訳だが、雨風がもっと弱かったら足は止まっていないはずだった。
時に道路は沈水して靴がすっぽり隠れるくらい走る箇所もあった。
もうこうなるとどうでもよくなってくる。
当然カメラのシャッターも押せないし、景色を見ると言った余裕もなくなる。
まるで何かの罰ゲーム？をしているようである。
80㎞地点では関門制限時間の15分前であった。
ここが一番の大嵐地点であった。
カラダは完全に冷え切っており、足も本当に動かなかった。
何を後押ししてくれたか分からないが、意地であったと思う。
とにかくボロ雑巾が道路を走っているようであった。
やっとスタート地点に戻ってこれた。
本当に長い長い一日であった。
次はあるかどうか分かりません。
それほどツラく思い出したくもない。
