オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ!

目先の利益を追求することの代償を札幌ドームから学ぶ

CSも終わり、結局のところ日本シリーズは阪神VSオリックスの関西対決となりました。

週末から楽しみのひとつでもあります。

さて昨年まで、日ハムは札幌ドームを本拠地にしていましたが、今年からは自前の球場エスコンフィールドを構えて本拠地を移したことは記憶に新しいことです。

今年は是非行きたかったのですが、プランだけで終えてしまいました。

これによって、札幌ドームは売上の3~4割を失うことになると言われています。
こうなってしまったのも、札幌ドームの相当な殿様営業スタイルが影響していると言われている。

調べたところ、他の球場ではどこも使用料は「固定」なんですが、札幌ドームでは2万人を超えた分の入場者には、一人につき400円の加算がされるという契約。

日ハム戦はだいたい3万人くらい来場するので、固定費の800万円にプラスして400万円もの出費を強いられていたんだとか。
ヤクルトの神宮球場やカープのマツダスタジアムは、年間の使用料がだいたい10億円なのですが、日ハムは札幌ドームに25億円以上支払っていたらしいです。

しかも他の球団では、ドームでの飲食店の売上は球団に入ってくるのですが、札幌ドームでの売上は1円も球団に入らないという、かなりドーム側に寄った契約だったよう。
なので、日ハムは新庄選手が来てから人気が右肩上がりだったのですが、未だに赤字経営だったみたい。

そんな契約を結んでしまった日ハムにも反省点はありますが、その後も札幌ドーム側に何度も交渉しても全部突っぱねられたらしい。
それどころか、「どうせ日ハムは札幌ドーム以外に使えるところはないだろ!」って感じで、さらにドームの使用料を値上げされてしまった。

これにブチギレた日ハムはついに、400億円かけて自前の球場を作ることを決意することに至ります。
そして、ついに今年エスコンフィールドが開業。
前年に比べて1.5倍くらいの来場者がいるんだとか。

その一方、札幌ドームでは大幅な減収によって赤字が確定してしまっています。
日ハムが撤退したことで球場内の広告スポンサーも激減してるんだとか。

目先の利益を追求したがために、最も大事な顧客を失い最終的にとてつもない損失を被ってしまう、という日本昔ばなしみたいなエピソードだな。

やはり事業における最大の資産は「顧客との関係性」であり、これが損なわれるようなスタイルで経営をしているところで長期的に繁栄するものなんてないです。

来年はAクラスに行き、優勝争いに加わって欲しい。

一方、私は殿様すらなれないが、いつも謙虚にいたいと思う。