真実の小野田寛郎が知りたい・観たいという想いが強く行きました。
3時間という長編作品です。
>>>太平洋戦争末期、フィリピンのルバング島に残っていた小野田陸軍少尉と彼の率いる日本兵たちは、戦争の終わりを知らされなかった。
任務解除の命令も受けず、ルバング島で戦時下と同じ緊張と孤独の壮絶な環境の中、小野田寛郎は約30年間生き延び、日本へ帰還する。
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フィリピンのジャングルでの30年余り。
それは長く長く気が狂いそうだっただろう、仲間を次々に失い、孤独であっただろう。
そんな長い期間を生き抜いた「人間力」に感服します。
上官の命令がなければ絶対に投降しないと決めてはいても、どのようなぶれない精神を培って通してきたのだろう。
おそらく自分に厳しい人であったんだろうと推測できます。
ただもっともっと深い心の闇はあったのだと思います。
無難な仕上がりになってはいますが、誰も分からないので特別な人間として描かれていないことに感心は持てます。