上映館数48館と少ない上映館数が少なすぎ、日本ではあまり話題になっていない作品。
冒頭から激し過ぎる銃撃戦で度肝抜かれ、リアル過ぎる映像に釘付けでまるで戦場に居る感覚に陥ります。
21歳の新人警察官の主人公カーワは、そこからSWAT部隊に追従し死線を潜り抜けながら徐々に逞しく成長していく。
イラクの都市モスルのSWAT部隊の実話に基づくお話です。
戦争映画にありがちな、盛り上がる音楽や派手な演出はなし。
それがよりリアルさを出しています。
まさに戦争擬似体験で全編の9割くらいが銃撃戦です。
だから、兵隊も当たり前のようにバンバン死んでいき、接近戦の戦闘描写が凄まじいです。
生きるか死ぬかの戦場で、まさに緊張感の連続だから、観ていてず~と緊張しっぱなしで息苦しくなる。
一瞬も気が抜けないストレスが続くので、ラストの解放感がけっこうな映画的。
中東の戦争映画にありがちな宗教的要素もほぼみられなく、最低限の味付けで観やすかった。
現実にこんな暴力的な世界に生きて、殺し合いが起こっていた事だと思うと、日本で平和ボケしている我々にとっては信じられない話です。