オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

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恐怖の報酬

今から40年前、約30分もカットされた【短縮版】で公開されて以来、複雑な権利問題で日本では再公開も DVD 発売もできなかった1970年代屈指の超大作『恐怖の報酬』。

4K デジタル・リマスター【オリジナル完全版】でカットもなく日本上映しました。

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世界各国で犯罪を犯した4人の男たちが逃亡先に選んだのは、南米にあるポルヴェニールという小さな国。
住民の生活は石油の掘削作業の労働で成り立っており、今で言うところブラック企業。

とある日の掘削作業中に、油田で爆発事故が起こり、爆発が大きかったため火はなかなか鎮火しません。
石油会社はニトログリセリンの爆風を利用して鎮火させようと、火災現場まで運ぶ運転手を4人募集しました。
その4人が上記の者たち。

4人はトラック2台にニトログリセリンを積み、双方に別れて出発。
コースは同じだが15分後に後便は出発するという、いわば保険のようなもの。

ニトログリセリンを運ぶだけでも恐怖ですが、油田までの間にはジャングルや橋など様々な恐怖が待ち受けている。
その報酬額は1万ドル。
それを手に入れるため様々な恐怖と闘うというストーリー。

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●狭い崖道
(隣が直ぐ崖の木でできた細い橋だが、後便のトラックが通るには壊れかけており恐怖の連続のドライバーと誘導者)

●壊れかけの吊橋
(大雨の中のジャングルで向こうの島に渡るためには壊れかけた吊り橋を渡らなければならない)

●大きな倒木
(嵐で倒れた大きな倒木が行く手を塞ぎどうすることもできないが、積み荷のニトログリセリンを使って倒木を爆発させようと思いつき実行する)

●地元の山賊
(途中に一台がパンクにより2人命を落としますが、もう1台も盗賊に会いトラックを奪われる危機が訪れる)

●まさかの・・・
あと1マイルのところでガス欠に。相方は前述の盗賊とのドンパチで撃たれ死亡。
それでも報酬を得たい主人公は歩いてニトログリセリンを火災現場まで運んでミッションを終える。

ラストシーンはまた考えさせられる終わり方となっています。
けっこうオススメです。

<記・Mitchellウエハラ>