簡単に概要を書くと、大きな契約に成功したカーディーラーセールスマンの主人公が帰宅途中に通ったトンネルで崩落事故に遭う。
彼は車ごと生き埋めになるも、かろうじて一命は取り留めた。
手元にあるのはバッテリー残量78％の携帯電話と水のペットボトル2本、そして娘にあげるはずだった誕生日ケーキだけ。
事故は大きなニュースとなり救助活動も開始されるが、現場の惨状は救助隊の想像を超えるもので作業は難航する。
塞がったトンネルに侵入するために様々なものを試みるが、救助はうまく進まない。
救助作業の遅れは近隣の第2トンネル完工に大きく支障が生じ、国家と全体の利益という巨大な怪物の前に、ひとりの命の尊さと天秤にかける。
一度は絶望の淵に立たされた主人公を救うのも、妻のあまりに厳しい激励の言葉と、一個人である救助隊長の勇気ある行動には震えが止まりませんでした。
外部との唯一のコミュニケーションの手段である携帯電話。
それが遂に機能しなくなった時、果たして人間同士の信頼はまだ成立するのか。
その答えがこの作品にあります。
韓国映画だったので、残酷な描写や精神的にキツイ描写がたくさんあるのだろう（PG12）と思いましたが少ないでした。
