後編は完全に桐山零（神木隆之介）の独壇場です。
間違いなく彼の代表作となるでしょう。
最後は文字通り階段を上って、宗谷のところまでいくというシンプルでわかりやすい内容です。
ただ零と川本家に絞りすぎていて、原作をよく知らないと宗谷の耳の件、後藤と香子、歩のこと等のサブキャラの扱いが軽くなってしまい、とりあえず触れました、というのは否めない。
二階堂の病気も結局なんだったか分からないし･･･。
興行的にも厳しいのですが、息抜きのシーンがありません。
人間としての正しさが問われるイジメの描き方。
ヒナがが言った「私は間違ってない。後悔なんか絶対にしない」
おじいちゃんが「よくやった」とひなたを力強く誉めるシーン。
前田吟でなければできないです。
零が最後に将棋のおかげで色んな人と繋がれて、今の自分があると気づくことで締めます。
ベタな終わり方ですが、プロ棋士として人生をかけるという本当にカッコいい生き方でした。
