主演:尾野真千子・向井理。
第二次世界大戦から戦後の激動の時代を生き抜いてきた家族のストーリー。
本作品、向井理の祖母が残した手記をベースとした、実話に基づいたヒューマンドラマです。
俳優としてブレイクするきっかけとなった「ゲゲゲの女房」で出会った脚本家の山本むつみに映画化を持ち込んだそうです。
彼が大学時代に、祖母から手記の自費出版作業を手伝った時、祖母と祖父が生き抜いた激動の半生について強い感銘を受けて、いつしか映画化したいと考えていたそうです。
その年月は七年。少しずつ形になったと言います。
副題「何日君再来」の意味は直訳で”いつかまた君は帰ってくるのか”です。
テレサ・テンを始めとして有名な歌手によりリメイクされ、日中両国の定番の名曲となっています。
作品は貧しく懸命に生きてきた戦後を如実に訴えています。
個人的にはイッセー尾形の役がハマっており、期待通りの表情豊かな老人を演じています。
また野際陽子の遺作ともなりました。
笑顔がとても印象的に残ったホームドラマの映画です。