この映画は実話を元に作られています。
最も感動的な部分のひとつとして,主人公(山本幡男)が無くなる直前に書いた遺書を,仲の良かった間が「暗記」をして家族に届けるというところがあります。

ロシアの強制収容所内では,日本語の文章で書かれたものは全てスパイ行為の疑いをかけられて,没収されてしまいました。
余命3ヶ月を宣告された主人公(山本幡男)は仲間の薦めで遺書を書くのですが,それすらもロシア兵に没収される恐れがありました。
その解決策として,捕虜たちは遺書を丸々暗記するという方法を取ります。
そして,帰国してから無事に家族の元へとその遺書を届けることに成功します。
極寒で食事もままならない過酷な状況だったので,家族の名前すら忘れてしまう人が出る状況だったそうな※原作より
そんな状況で,人の遺書の暗記のために努力をしていたのは,本当に頭の下がる思いです。
劇中で,とあるセリフがとても印象的でした。
コイツら(ロシア兵) はたとえ俺たちの持ち物や自由を奪えても頭の中を奪うことはできない
所有物や遺書そのものを奪うことができても,頭の中の記憶や考えてることまでは,何人たりとも奪うことはできません。
アウシュビッツで収容されていた経験のある精神科医のヴィクトール・フランクルも,世界的な名著「夜と霧」の中で同じような言葉を残しています。
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あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの
それは与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由
自分のあり方を決める自由である。
私たちは,物理的にどんなに自由を奪われたとしても,何人も心の中までを侵すことはできません。
頭の中や自分の心の中,どう対応するのか?という態度は自分で選択する自由があります。
ましてや,私たちはシベリアやアウシュビッツのような,過酷な収容所に入れられているわけでもありません。
自分の心の姿勢や考え方を自由に選択できるのであるとすれば,あなたはどのような態度を選んでいきますか?
何か考えさせられました。