標題ですが、聞き慣れないしチョット難しいですね。
死亡する前に死因を分析することですが、生き物ではなく仕事のプロジェクトに対して行うことで、絶大な効果を発揮すると言われています。
通常私たちが何か新しいことを始めるときは、かなり楽観的にものごとを考えています。
誰も失敗すると思って開業はしません。
誰もが成功すると思っているから、開業するわけです。
でも実際には、誰もが成功するわけではなく、残念ながら潰れてしまう人もいるわけです。
近所にOPENしてから3ヶ月で潰れてしまった飲食店がありましたが、ここのオーナーもまさかこんなに早く潰れることは夢にも思ってなかったはずです。
基本的に、楽観的に考える方が生きる上で、圧倒的にメリットが大きいと言われています。
挑戦もするし、行動も早いし、失敗からの立ち直りも早い。
但し、楽観的すぎるがゆえに、準備が不足して成功率が下がってしまう・・・という欠点もあります。

それを補うのが「死亡前死因分析」。
何かプロジェクトに取り組もうとした時に、そのプロジェクトが「大失敗」したことを想定して、その経緯を考えるという取り組みになります。
これからプロジェクトを始めるというのに、ものすごい後ろ向きな行動と思われがちですが、この死亡前死因分析をすることで、プロジェクトの成功率を格段に上げることができます。
大失敗の原因をあらかじめ想定しておくことで、その原因の対策をあらかじめ行っておくことができるからです。
特に、チームが古い言葉ですがイケイケドンドンで進んでいくと、失敗の兆候が見えた時にそれをチームメイトに指摘しづらい雰囲気が蔓延したりします。
でも、予め死亡前死因分析によって、失敗することを想定していたらその状況になった時にすぐにカバーすることができるのです。
野球のベースカバーに似てますね。
エラーする可能性を想定しているからこそ、予めカバーに入ることができる。
エラーを想定するなんてなんてやつだ!という雰囲気があったら、ベースカバーもすることもできません。
基本、楽観的に考えてイケイケドンドンで良いですが、ほんのわずかな時間でも良いから失敗を想定しておくことで、準備できることが確実に増えていきます。