有名な例え話です。
目が悪くなって眼科にいったとして、医者が「目が悪いならこの眼鏡をかけなさい」と、自分がかけてるメガネを勧めてきたらどう思いますか?
医者は悪気も無く、このメガネをかければ視力がよくなる…と本気で信じている。
この眼科医院に通いたいと思う人はおそらく皆無です笑。
ジョークにも使われる例え話ですが、実は私たちもこの医者と同じようなことを、知らず知らずのうちにやっています。
少し前にワイフが脚を鍛えたいと言ってきたときに、自分の価値観でゴリゴリのスクワットメニューを組んで指導をしましたが、酸欠で気分が悪くなってしまい二度と私の組んだメニューは行いませんでした。
「鍛えたい」と言っても筋肥大が目的ではなく、引き締めたかっただけだったみたい。
私の中では、鍛える=筋肥大でしか発想がなく、それが叶うメニューを提供しましたがこれも、眼科医が自分のメガネを渡すのとなんら変わらない状態です。
しかも、医者も私も含めてタチが悪いのがそれが、本気で当人のためになると思い込んでること。
自分の思い込みや自分の物差しだけで、相手に何かを提供するのは逆効果になることがあります。
だからこそ、本当に相手が何を望んでいるのか相手のこと、相手の希望や欲求を「理解」することは大事です。
「脚を鍛えたい」という表面を撫でただけでわかったつもりになるのではなく、相手の考えてることを100%理解しようと心から耳を傾けることが大事。
でもね…100%理解しようとしたって、きっと5%も理解できないんだから、耳を傾けすぎても、しすぎることはないです。
思い込みや価値観を客観視することはホント難しい。