オレを憎め!オマエなんか大嫌いだ

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「鎖構造」なぜIKEAは真似されない?

少し前に続きIKEAネタです。

新天地へ引っ越すことになる子どもの新しい住居での家具を、ひと通りIKEAで揃えたときのことです

IKEAの家具というのは基本的には全て組立式なのですが、組み立て推奨人数「2人」のベッドを1人で組み立てるときは発狂するかと思いました。

推奨2人なら、素直に2人で組み立てましょう、絶対に。

そんなIKEAですが、言わずとしれた世界最大の家具メーカーです。

IKEAの特徴を列挙すると…

❶手頃な価格の組立家具

❷郊外の巨大な店舗

❸店員の数は少なくて、その代わりにカタログが充実

❹組立前の家具は収納しやすいので店内に大量の在庫

❺家具のデザインはほぼ自前

こんな特徴を持って全世界で未だに売上を伸ばし続けてるIKEA。

では、なぜIKEAを真似する家具メーカーは出てこないのか?

IKEAを脅かす存在が出てこない理由は、彼らの戦略が「鎖構造」を形成しているからと言われています。

IKEAの方針は、どれをとっても家具業界では異質です。

にも関わらず、異質なそれぞれの要素が緊密に一体化している。

例えば、通常の家具点では大量の在庫は抱えません。

そして、家具メーカーは自分で販売をしない。

ましてや店員の代わりにカタログで済ませるなんてことはしません。

こんな風にIKEAのやり方は全てが独特です。

異質な要素が全て組み合わさって「IKEA」というビジネスモデルを形成しています。

他社が1つ2つ真似したところで効果が得られないし、むしろ逆効果になることが多いのでしょう。

一般の家具販売店が大量在庫したり、店員を配置しないでカタログに変えたりしたら、たちまちコスト増加、売上減少で苦しむことになります。

IKEAだからこそ成り立っていると考えます。

既存の家具メーカーが本気でIKEAを真似しようと思ったら、ゼロから事業を設計し直さなければいけないです。

それにはとんでもないコストと時間がかかります。

そして、それができたとしても、今度は自分の今ある店との共食いになってしまう。

だから、IKEAが誕生して55年にもなるのに、いまだに第二のIKEAは生まれてこないのです。

IKEAの鎖構造は興味深いですね。